今日の話も何が起こるかわからないシリーズ第4弾と言えますよ。

2011年9月中旬以降、まだまだ残暑でしたね。
Wさん43歳の胚盤胞の凍結胚移植当日。
「先生、今回で最後の体外受精にしようと思っています」
・・・とWさんが話を切り出した。
僕は、「いいんじゃないかなぁ、いっぱい頑張ってきたから」
・・・と、何のためらいもなく言葉がスッーツと出てきた。

Wさんの治療歴は長い。
平成20年11月からの付き合いです。
当初、AIH 7回、IVF 3回やってすべてマイナス判定という
状況で鍼灸の治療に来られました。

体が細くて冷え性で、股関節も1.5センチくらいずれていた。
生理前になると精神的な不運が強くなるタイプ。
職場でのハードスケジュールな仕事のストレスも抱えていた。
FSHも63以上あったときもありました。

え~っっっ!!! FSH63はちょっと数値的に
ちょっとキツイなぁと思ったが、
FSH100以上あった人の妊娠をお手伝いした経験もあったので、
一緒にがんばりましょうと言った。

話は胚盤胞の移植当日に戻ります。
「胚移植の周期だというのに、最近仕事が忙しそうで、
顔色悪いよ。今日はしっかり血行を良くして、体ポカポカ元気になって
凍結胚移植に望んでくださいよ」と言う。

「そうそう、今日かかっている音楽どう、
ショップジャパンのヒーリングクラシックを買ったんやけど・・・」
するとWさん、「今かかっている曲、全部お気に入りなんですよ」

「何か妊娠できそうな勇気が湧いてきました」・・・とWさん。
「僕も思ってたんやけど、なかなかいい選曲してるね」
「これ、買って正解やな」・・・と会話をしながら治療した。

to be continue

Omura