FSH と AMH 2
前回、FSHとAMH 1 のお話を書きましたが、今回は、その続きです。
さてFSHの基準値ですが、病院によっても様々で、一般的には、
低温期(生理中から排卵前)で3~15位が正常値と言われています。
では、この値を超えた場合、卵胞は育たないのでしょうか?
答えはNOです。
育ちにくい環境ではありますが、
数値とは関係なく卵胞が育った例はいくつもあります。
以下に、その実例を挙げてみますね。
1)Hさん49歳のケース
なかなか卵胞が育たず、一時、生理中のFSHが113まで上がりました。
しかし、Hさんは諦めずに体質改善を行いました。
次の周期に数値が63に下がり、
そのまた次の周期に34まで下がりました。
しかし、まだ通常の基準値以上でしたが、
自然周期で様子を見ながら、鍼灸・整体で代謝アップをはかり、
さらに スーパーライザー で卵巣の機能アップを行いました。
結果、卵胞が育ち、採卵そして受精卵を凍結出来ました。
実に、2年半ぶりの出来事だったそうです。
実際、かなり厳しい数値でしたから、よく諦めずに頑張ったと思います。
そのHさん、スーパーライザー後のコメントがとても印象的でした。
『卵巣辺りに出てきそうな感じがした』そうです。
2)Iさん48歳のケース
FSHが80まで上がりましたが、
自然周期で鍼灸・整体で卵胞を育てる施術を行いながら様子を見ていると、
卵胞が2~3個出てきました。
しかし、自然周期のため、採卵が間に合うように、
排卵を遅らせる鍼灸を行いました。
(この辺りは、不妊専門だからこその細かいサポートだと思っています)
主席卵胞を採卵、新鮮胚移植しました。
残念ながら、妊娠には至りませんでしたが、
数値だけでは計り知れないIさんの卵巣力には、正直、驚きました。
3)Kさん37歳のケース
病院でFSHが18位と言われ、
あなたの卵巣年齢は42歳位だと言われた事にショックを受けておられました。
ご本人には、
FSHが卵巣年齢を表している訳ではないし、数値も決して高くないこと。
東洋医学的には、大きな問題点は見つからないこと。
その旨を伝えながら、Kさんの施術にとりかかりました。
特に、重点を置いたのは、
1)生理期の施術・・・生理をしっかり終わらせる。
2)卵胞期の施術・・・卵胞の成長を促進する。
3)高温期の施術・・・子宮内膜を厚くし、高温期を維持する。
その結果、わずか1ヶ月、3回の整体施術のみでみごと自然妊娠!!
流産のリスクを下げるため、引き続き、流産予防の鍼灸をさせていただきました。
そして無事に出産。
初診では不安いっぱいの顔だったKさん、
妊娠後の笑顔が忘れられません。
このように、FSHは変動しやすく、
必ずしも卵巣年齢とイコールではありません。
だから、数値にとらわれすぎないでください。
一方、卵巣を評価する数値として、
もう一つ、AMHがあります。
これについては、また次回に書きますね。
タウチ
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