前回、 FSH と AMH 3 でお知らせしたように、
AMHの数値が良くなくても妊娠した例をご紹介させていただきますね。

ケース1 Aさん40歳

2年前、38歳(当時)の検査でAMH9.6pmol
この数値は、42~3歳位の卵巣年齢に相当します。
何度も体外受精をされていましたが、結果が伴わず、
焦りと不安いっぱいでの初来院でした。
問診をさせて頂き、数ヶ月程体質改善をしてから採卵しましょうと
助言させて頂きました。

まず、最初にはっきり変化が出てきたのが、初診から2ヵ月後
鍼灸・整体で施術しながらのタイミング周期のことです。
『左からの排卵したんです。実に1年ぶりの事です。
以前、ショート法の採卵周期でも右からしか採卵できなかったのに・・・』
もう、左は卵巣が機能低下してダメだと思っておられたのですね。
でも、卵巣の眠っていた機能が目覚めたんですね。

高温期が短く、黄体機能不全と言われていたので、
この左排卵の周期の高温期中に施術させて頂き、
生理周期が26日から28日へと長くなり、
高温期の日数が延び、基礎体温も安定しました。
これは、患者さん自身の黄体ホルモンの分泌が促進されたのでしょうね。

そして初診から3ヵ月後には、こんな事を言っておられました。
『生理痛が以前の1割位に激減したんです。
生理の量も増えました。
さらに、以前は、色が暗い血塊混じりの粘っていた経血が、
明るい赤色でサラサラの経血に、血塊も無くなりました。』
これは、子宮・卵巣の血行不良の原因になっていた「お血」が、
改善した証なんですね。

そして、その次周期、採卵になりました。
採卵方法は、刺激周期ではなく、自然周期(クロミッドでの)採卵。
生理期と卵胞期に鍼灸・整体を受けていただき、
そして、スーパーライザーPXも使用して卵胞の発育を促進、
結果、2個採卵、2個新鮮胚移植が決定しました。
胚移植直前にもう1回スーパーライザーPXを使用して子宮内膜を厚くして、
着床準備を整えてから胚移植、
そしてみごと妊娠されたのは、初診から5ヶ月後のことでした。

『体質改善した方が良いのは分かってるんです。
でも、どうやって取り組んだらいいのか分からなくて』
というご意見をよく耳にします。
そんな時、鍼灸・整体がそのキッカケになる事はあります。

個人差はありますが、ほとんどの方は、
生理痛の減少、
経血の変化、
生理周期の改善、
冷えの軽減等々・・・
変化を実感なさる事が多いです。

女性の場合は、子宮・卵巣年齢を考えると、
どうしてもタイムリミットがあります。
今よりも少しでも体質改善をして、
ご準備なさっては如何ですか。

タウチ