京都 不妊専門鍼灸院 烏丸御池鍼灸院です🌼
『やっと妊娠できました Kさん 31歳』

Kさんは、体の冷えや卵、着床問題の改善を希望して

当院へご来院になりました。

10ヶ月前から、仕事帰りに行きやすい場所にある

婦人科クリニックへ通院されていましたが、

そこでは一般的な不妊治療で行われる検査をしていなかったため、

当院へご来院になった次の周期からは

不妊治療専門のクリニックへ転院されることになります。

<東洋医学的な判断>

《腎陽虚(じんようきょ)》

寒さに弱く、足腰の冷えや月経痛を伴う。

体が冷えることで、水分代謝が悪くなりむくみが生じやすい。

《瘀血(おけつ)》

ストレスや気の停滞により

血流が悪く、着床しやすいきれいな内膜を作りにくい。

初診時のKさんは、冷え性を訴えておられ強い足の冷えがあるものの

舌は赤く、足が乾燥していて体に熱がこもっている状態でした。

(東洋医学では、このように「冷え」と「熱」が同時に存在する状態を

「虚実挟雑(きょじつきょうざつ)」といいます。)

Kさんはタイミングで半年ほど様子をみられた後の周期でお見えになりました。

4ヶ月前に受けられた通水検査では卵管に問題はなく、

フーナーテストは受けておられないものの、

ご主人の検査でも問題は見当たらなかったということでした。

初診時は月経期から卵胞期へ移行する時期にご来院だったこともあり、

子宮内に残っている経血があれば下へ促しつつ卵を育てる治療を行いました。

Kさんは当院へご来院になって1ヶ月後に

不妊治療専門のクリニックへ転院され、

そちらでフーナーテストや卵管造影検査をされました。

卵管造影検査は問題がなかったものの、フーナーテストが不可だったため

ご主人は男性不妊のクリニックを受診されましたが、

そこでは問題が見つからず、ASAを疑うも結果は陰性でした。

次の周期でもフーナーテストの結果が不可だったため、

人工授精へステップアップされることになります。

初めての人工授精の周期は、月経期と人工授精の前日にお見えになったKさん。

初診時に「元々、生理周期がバラバラで40日と長い時もあれば

反対に短い時もあって安定していない」とおっしゃっていましたが

この頃には大体30日前後で安定した周期を保てるようになられていました。

この周期のKさんは、卵の大きさが20mmで内膜の厚さも10mmと順調に経過するも

1年前は問題がなかったご主人の運動率が優れず、

洗浄後の値がギリギリWHO基準を上回るも、妊娠には至りませんでした。

その後の周期でも2度の人工授精をされましたが、

ご主人側の数値が大きく改善することはなかったため、

リセット期間を設けた後に体外受精へステップアップされることになります。

初めての採卵では、鍼灸とレーザーで体を整えて臨まれたこともあってか

18個の卵が採れ、うち14個が授精し

そのうち胚盤胞が4個と6日目の胚盤胞が1個の

計5個の卵を凍結することができました。

次の周期で初めての移植が決まり、

移植の当日は鍼灸とレーザーで体の状態を万全にして臨まれたところ

初着床され、胎嚢確認は済まされるも心拍の確認ができず流産されました。

その後は、リセット周期を挟んで再度移植に臨まれ、

低いながらHCGの値は出るも結果には繋がりませんでした。

次の周期でも移植をすることになったKさん。

トリオ検査を受けるか迷っておられましたが、

主治医と相談した結果、今回は初めて2個の卵を戻すことになりました。

春先でまだ寒さが残る時期だったことと、Kさんに強く出ている足の冷えや

これまで行った2回の移植の経緯を踏まえて

今回はお灸や全身の陽気を補うツボを多く使ってその都度施術を行いました。

Kさんご自身もこちらが指定した通院ペースで来院してくださったこともあり、

判定日に病院へ行かれて妊娠されていることがわかりました。

おめでとうございます。

HCGの値が1900と高く、後日、双子であることがわかりました。

妊娠初期から吐き気や出血があり、次の週には2つの心拍が確認できるものの

妊娠7~8週に入った頃に片方の赤ちゃんの成長がゆっくりであることがわかり、

妊娠9週でバニシングツイン

(双子のうちの片方がお腹の中から消えてしまう現象)になりました。

その後は出血が続いた時もありましたが、

赤ちゃんの経過は順調で大きさや心拍にも問題はないということで

不妊治療専門のクリニックから産科へ移られ、

当院もつわりがほぼ治まった妊娠15週の頃に卒業になられました。

Kさんは体質的に足の冷えが大変強く、

当院でも頻繁にお灸をさせていただいたうちの一人です。

当院へ通われるようになり、早い段階で

「虚実挟雑」でみられた「熱」症状はなくなりましたが

「冷え」症状は強く残っていたため、

ご自宅でのセルフケアとしてお灸をおススメしました。

ご自身で実践されるも「足が冷えすぎていてお灸をやっても全くわからない」と

いうことでしたので、当院へご来院になられた際は

鍼や灸で重点的に血の巡りを良くして冷えを取り除く治療を行ったところ、

最終来院日には脈の状態も良く、舌もキレイな色になっておられ

ご自身からも冷えがマシになったとのお言葉をいただきました。

また、Kさんのご主人も採卵周期には

当院の施術を受けに来てくださったことや

Kさんご自身もこちらがお伝えする通院ペースで

定期的に来院してくだっていたことで

次第に妊娠しやすい体質に変化していき

今回の妊娠に繋がったのだと思います。

「妊活と鍼灸」で気になる方は
お気軽にご連絡ください😊

一人でも多くの方が妊娠されますように。

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